interview

2015.05.13 INTERVIEW

美容室auRa、インタビュー

2006年にオープンした美容室auRaは、「時間の経過を楽しめる美容室をつくりたい」というオーナーの強い想いがあって、グリッドフレームにご依頼いただいたプロジェクトです。9年が過ぎた今、改めて美容室をお訪ねして、オーナーの青木博俊さんにお話をうかがいました。

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GF:9年経って、この空間についてどう思いますか?

青木さん:初めから汚れたような風合いをお願いしたので、9年経った今でも良い雰囲気を持続しながら古い印象にならないので満足しています。例えば、照明の金属部分や鏡の鉄フレームが少しずつ錆びてきて味が出てきました。後から汚れた部分との見分けもつかないし、時間がたてば経つほど馴染んでいく様に見えます。
 それから、家具や什器などをつくり付けにしなかったことで、後から何度もレイアウトを変えられるのは飽きないし、その時々に必要なことに対応できるので、良かったです。
 更に、うちの店はお客様の年齢層が幅広いので、BGMに様々な年代のジャンルの音楽をかけるのですが、違和感なく店内の空間と合います。そういった点からも目指していたリラックスできる空間ができていると感じています。

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GF:引渡し後空間に自分で手を加えたところは?

青木さん:家具の移設、棚の増設です。当初から自分で棚をつくる予定でいたのならGFさんにあらかじめアドバイスを貰っておけば良かったなと思いましたが、今では、増設する時にどの棚が合うか色々と試行錯誤しているので、このごろ空間に合う素材や仕上げ方法などのイメージができるようになってきました。
完成をめざすとつまらない空間になったり、融通がきかない空間になるので、今後も変わっていく空間になるだろうと思っています。

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GF:メンテナンスはどうですか?

青木さん:メンテはとても楽です!鏡や照明の金属部分は、ホコリを軽く拭き取るだけで済みます。床材については、よく使われる塩ビタイルだと、目地に髪の毛が入ったり、ゴミが溜まったり、角が剥がれてきたりと、メンテに手間がかかると思っていたので、無垢のフローリングを選んで本当に正解でした。メンテとして1年に一度オイル(ワトコオイル)を雑巾で塗るだけです。床についた髪染カラー材のシミやキズは使って行くうちに良い味になるので、気にしていないです。それに、髪の毛が落ちても目立たないですし(笑)

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GF:中も外も植物が空間によくなじんでいますね。

青木さん:時間の経過と、使い込んだ痕跡がちょうどよく混ざり合った空間は、いろんな植物とも合いますし、時折植物を入れ替えることで良い雰囲気に変われるのも気に入ってます。ちょっとしたこだわりを言えば、屋外のデッキにコケが生えてきて欲しいです。きのこは時々生えてくるのですが(笑)

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GF:グリッドフレームの印象はどうですか?

青木さん:最初にGFさんのホームページを拝見させていただいた時、話が通じそう、という印象。やりたいことが通じる感じがしました。
職人さんだとキレイにビスの頭の位置をそろえることを大切にしている方が多いですが、今回私たちが最優先したかった点は、そこではなかったんです。全体の雰囲気や、空気感を大切にしたいと考えていたので、GFさんにお願いして良かったです。また、私達美容師として心がけているのが、まずお客様との距離を縮めること。そして、自分が喜ぶことが他人も喜ぶとは限らないので、このお客様が何で喜ぶかだけを考えます。それで、90%以上のリピート率になっているのか、と。先に決めすぎないことが大事だと思っています。そういった点がGFさんにも感じられましたし、実際にお願いをして、共感する点がたくさんありました。

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GF:今日はありがとうございました。あと1年で、10周年ですね。ぜひ今後も魅力的な美容室でありつづけてください。

青木さん:次の美容室ではもっと大きな規模でお願いしたいと思います。(笑) そのときは、またよろしくお願いします。

→ 美容室アウラのworks

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