concept

2015.08.15 CONCEPT

建築の話は内装会社へ最初に相談するほうがいい

10w

例えば、お店をつくるために、建物からつくる計画があるとします。

あなたはまず、建築会社へ相談するでしょうか、それとも、店舗内装会社へ相談するでしょうか。

もちろん、どちらも間違っているわけではないですが、きっと店舗内装会社へ相談する方が、コスト的にも、店の空間的にもよい結果を生み出すことが多いのではないか、と私は感じています。

私たちは、店舗空間のデザインと自社工場での制作を得意とする店舗内装会社です。1年前に初めて、熊本県八代市で、建物からつくらせていただいたcafe/hair&esthetic salon Vanillaがオープンしました。そこで経験したことをもとに、私はこの文章を書いています。

だから、私が書いていることは仮説です。けれど、私はこの仮説に未来を感じています。そして、現在、北千住に、あるお店をやはり建物からつくらせていただいています。


通常、最初に相談されたほうが、プロジェクトの主導権を握ることになりますが、建築会社は建築全体から店舗空間を構想し、店舗内装会社は店舗空間から建築全体を構想するという傾向があると思います。つまり、順序が逆です。

だから、店舗空間が最も大事だというお考えであれば、店舗内装会社に先に相談したほうがよいのではないでしょうか。

もちろん、どんな店舗内装会社でもいいわけではありません。建築まで構想できる店舗内装会社であることが大事です。

Exif_JPEG_PICTURE

もう一つ、重要なことがあります。

店舗を建物からつくる場合、ひとつのプロジェクトの中に、建築工事と店舗内装工事が入ることになります。

建築会社が工事を元請として請け負う場合、その後であなたが、店舗内装については好きな店舗内装会社に頼みたい、と思っても、まず実現するのは難しいのではないか、と感じています。

それは、建築工事に内装工事が含まれる、という社会的な認識によるものではないか、と思います。

多くの場合、店舗内装会社が下請として計画や工事に入ることになり、店舗内装工事について、建築会社にマージンが発生してしまうからではないでしょうか。それでは、全体のコストが高くなってしまうため、予算に合わなくなります。

銀行から融資を受けて進めるプロジェクトなら尚更でしょう。融資額が決まってから、肝心の店舗デザイン部分の質を上げることを検討するのはほとんど不可能だと思われます。

結果として、建築会社がそのまま店舗の設計・施工も担当するか、建築会社と関係の深い内装会社が設計・施工を担当することになると思われます。それでは、よい店舗空間が実現されにくい。

しかし、店舗内装会社が工事の主導権を握る場合はどうでしょう?

店舗内装会社が、店舗空間から建築全体の基本構想を起こし、クライアントに了承を得て、それをつくるにふさわしい建築会社を探します。

建築会社は、基本構想をもとに、自らの得意な部分を生かした設計を行い、建築工事を担当する。

店舗内装工事に建築工事は明らかに含まれないので、建築工事と店舗内装工事は必ず別注になるでしょう。

その結果、クライアントにとって、理想的な店舗空間が実現されながら、両者の間にマージンが発生しないため、全体のコストも安くなる可能性が高くなります。

Exif_JPEG_PICTURE

おそらく何にでも言えることだと思うのですが、何かをしようと思うときに、どこに相談すればよいのか、分からないときは、自分が一番こだわっている部分は何か、を見つけ出して、そこのプロへ相談するのが正解ではないかと思います。

だから、住宅だって、ある部屋の内装が一番大事だ、と思ったら、建築会社より先に、内装会社へ相談するとよいでしょう。

家具が大事だと思えば、家具屋さんから先に相談するのもよいと思います。

全体よりも部分を担当するところへ先に相談するほうが、自分が本当に欲しかったものを手に入れることができる可能性は高まるのではないでしょうか。

しかも、コスト的にも有利だと思うのです。

そうすれば、世の中にもっとおもしろいものがたくさんつくられていくに違いない、と。

Exif_JPEG_PICTURE

→ cafe/hair&esthetic salon Vanillaのworksへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

CONTACT

物件が決まっていなくても、構想段階でもかまいません。
まずはお気軽にお問合せください。
お会いしたら、じっくりと構想をお聞かせください。
未来へ向けた空間づくりに必要なすべての源泉がそこにあります。
私たちの目がキラリンと光ったら、グリッドフレームに火がついた証拠です。
何か立ちふさがる問題があれば、それもご相談ください。
望まれればどこまでも一緒に考えます。

詳しくはこちら